弁護士法人 大阪パブリック法律事務所
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身の覚えのない痴漢で逮捕・勾留されたが,不起訴になった事案

「チカン・アカン」という文字が書かれたポスター。駅の構内を歩いていると見かけることがあると思います。

ちかんは,迷惑防止条例によって処罰される犯罪です(悪質な場合には強制わいせつ罪として重く処罰されることがあります)。迷惑防止条例違反の場合,初犯であれば,通常は罰金刑となることが多いといえます。

 

電車を利用する際,ちかん犯人と誤解されないように,注意している方も多いのではないでしょうか。しかし,現実には,ちかん犯人と間違えられて,逮捕されてしまうことがあり得るのです。

その場合,どうすればよいのかは難しい問題です。えん罪だと言って否認をすると,逮捕され,その後も長期間勾留される可能性が高いのです。警察の留置場は規律が厳しく,プライバシーがない過酷な場所です。これまで普通に生活を送って来られた方は,精神的に追い詰められる可能性が高いといえます。そして,捕まっていることを会社に知られると,解雇されることを恐れて,えん罪でも認めてしまうことがあるのです。

 

しかし,えん罪でも処罰を受ければ,前科になってしまいます。やっていないことを認めるべきではないと思います。私が担当した事件のなかに,勾留されたものの,最後までえん罪を主張され,不起訴になった方がおられます。

私は,毎日のように接見に行き,取調べに対するアドバイスをしました。また,裁判所に対して,準抗告と言って釈放するよう求める不服の申立てを行いました。

幸いにも,その方の兄弟や,会社の上司の方が協力してくださいました。私は,兄弟からは,その方の普段の生活状況などを聴き取り,犯罪をするような人ではないことをまとめた書面を作りました。また,上司の方とも会い,本人の普段の仕事の状況や,通勤方法についての配慮をしてもらえることをまとめた書面を作りました。これらの書面は,裁判所への不服申立ての資料としました。

その結果,裁判所への不服申立てが認められ,その方は釈放されることとなったのです(一般的に不服申立てが認められる割合は数%しかありません)。その方は,その後も,えん罪を主張し続け,不起訴処分となりました。

 

私たちは,これまで培ったたくさんの経験に基づき,取調べに対して,適切なアドバイスをします。また,できる限り迅速に,必要な調査・関係者からの事情聴取を行い,裁判所・検察庁への申立てを適切に行う等,最善の弁護を尽くします。

ご家族などが捕まって,えん罪を主張されている場合,私たちにご相談下さい。